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仕事運アップで、仕事運を上げる方法
仕事運アップで、仕事運を上げる方法といっても、おまじないに頼る必要はありません。よく、周囲から「あの人は運がいいから」「あいつはいつもツイてるよな」と言われている人がいます。しかし実際は、運がいいと思われている人は、成功する確率が高いために、運気を上げるおまじないを取っているように見えるだけです。実際は、普段の仕事のやり方を変えるだけで、傍からみると、運がいい人に見えます。
仕事の運気を上げる方法は、具体的にいうと、「くじ箱戦略」としてまとめられている行動を取ります。「くじ箱戦略」のポイントは、次の3つです。
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「当たりが多そうなくじ箱を選ぶ」というのは、なるべく成功確率の高い状況を選んだり、成功確率の高い行動を取るということです。100枚のくじの中に当たりが1枚しか入っていない箱を選ぶよりは、100枚のくじの中に当たりが50枚入っているくじ箱の方が、当たりやすいのは当然です。
同じように、例えば、あなたが売りたい物があるとき、近所の顔なじみに売る方が、面識のない他府県の人に売るよりも、成功確率が高いでしょう。また、Tシャツに短パンで訪問販売するよりは、スーツに伊達メガネでセールスする方が、成功確率が高いはずです。このように、なるべく当たりの多そうな選択を続ければ、必然的に、成功も多くなります。しかし、傍から見る分には、ただ成功確率が高いようにしか見えないため、「仕事運がある人だ」「運がいい人だ」という風に映ります。
「当たりが多そうなくじ箱を選ぶ」ということを意識できていれば、「飲食店で成功するためには、何が必要なのか?」というよくある疑問にも、簡単に答えることができます。一般的によくある回答は、「料理の味」や「立地」や「内装などの設備」が挙げられます。しかし、「くじ箱戦略」をベースにして考えると、飲食店で成功するために最も必要なのは、「お腹の空いている客」になります。どんなに料理の味がよくても、お腹の空いているお客さんがいなければ売れません。そのため、食欲のあまりない病気の患者さんには、どんなにおいしい料理を提供しても、なかなか売ることはできません。逆に、お腹が空いているお客さんさえいれば、多少まずくても、建物が古くて汚くても、お客さんは入ってきます。
「当たりが多そうなくじ箱を選ぶ」ために、ソフトバンクグループ会長の孫正義さんがとった戦略が「タイムマシン戦略」や「タイムマシーン経営」と呼ばれる手法です。孫正義さんは、「アメリカで成功しているビジネスは、10年後に日本でも成功する確率が高い」と考え、アメリカで成功している分野は、当たりの多いくじ箱だと考えていました。その経営戦略に従って、アメリカのYahooと提携して設立したのが、日本の最大手ポータルサイト「Yahoo!JAPAN」です。
「当たりが多そうなくじ箱を選ぶ」というのは、成長の著しい分野を選ぶという意味に捉えることもできます。そのために、孫正義さんは、成長の可能性の高いITの分野で起業し、「より少ない労力で上へ行けるフィールドを探す」ということも徹底していました。孫正義さんは、IT業界の発展は確実だと考えており、ムーアの法則の「コンピュータの性能は18ヶ月~24ヶ月ごとに倍になる」という予測も、背景に持っていました。そのため、「上りのエスカレーター」に乗ることを意識して、IT業界を選んだわけです。
しかし、実際は、ほとんどの人が、くじ箱の中の当たりが多いかについて考えていません。例えば、多くの人が、「おいしい料理を提供すれば、売れる気がする」といった単純な理由で、外食産業に参入していますが、孫正義さんは、外食産業は当たりくじが少なく成功の難しい分野であると考えています。というのも、外食産業は、あまりに多くの企業が乱立しているだけでなく、さらに個人店舗での参入も非常に多いため、成功しにくく、さらに成功したとしても、大したメリットは得られないためです。それもあって、ソフトバンクグループは、飲食業界には全く参入していません。実際、近所の飲食店の入れ替わりの速さなどを見ても、外食産業で成功することが難しいことは、容易に想像がつくでしょう。
同じように、ホリエモンこと堀江貴文さんも、起業して成功する条件として、次の4つを想定しています。
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堀江貴文さん掲げる4つの成功する条件は、要は、「当たりが多そうなくじ箱を選ぶ」のと一緒です。一見すると、「運よく成功している」と見える人は、実際には、くじ箱を選ぶ段階から、きちんと吟味を重ねているわけです。
「くじを引くコストを下げる」というのは、金銭的コストだけでなく、時間的コストや、体力、精神力も含め、なるべくコストの低い行動を取るということです。手持ちに100円しかない状態でくじを引くとき、1回100円でくじを引いたら、すぐに終わってしまいます。しかし、1回10円でくじを引いていいという了承をとりつければ、くじを10回引けますから、当たる確率も10倍になります。
同じように、例えば、あなたが売りたい物があるとき、住民の多い都会のマンションを訪問する方が、閑散とした田舎の一軒家を回るより、時間的コストが少ないため、たくさんお客さんを回ることができ、成功数も多くなります。また、自腹でお客さんをもてなすとしても、1回5万円で1組をおもてなしするよりも、1回5000円で10組もてなすほうが、成功数は多くなります。以上のように、コストを下げれば、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」よろしく、回数をこなすことができるため、成功確率が低かったとしても、成功数は他の人より多くなります。しかし、傍から見る分には、成功数が多い事実しか見えないため、「仕事運がある人だ」「運がいい人だ」という風に映ります。
より安くくじを引くために、ソフトバンクグループ会長の孫正義さんがとった戦略が「ジョイント・ベンチャー」と呼ばれる手法です。「ジョイント・ベンチャー」とは、複数の企業が共同で出資して事業を行う、合弁会社のことです。ジョイント・ベンチャーを設立する際には、複数の会社が資本金を出し合いますが、出資比率は交渉次第となるため、資金を抑えることができます。孫正義さんは、出資を抑える代わりに、ソフトバンクの人材や、ソフトバンクの日本市場での営業力をといった、お金以外の資源を提供して相手を納得させました。そのため、ジョイント・ベンチャーを作るときも、常に、最低限の資本金しか出さない方針を徹底していました。孫正義さんは、ボーダフォンで1兆7,500億円で買収した話などから、常に大胆な行動を取り続けているように誤解されがちですが、実際は、「失敗しても会社が潰れることはない」という範囲でしか、チャレンジしていません。
また、より安くくじを引くために、孫正義さんは「リアル・オプション」という経営理論も用いていました。リアルオプションとは、分かりやすくいうと、成功するかどうか分からない不確実性の高い分野に投資する際に、分割して投資することで、いつでも撤退しやすい状況にして、リスクを減らす手法です。実際、孫正義さんのモットーは、「勝率は7割でいい。あとの3割が失敗しても、すぐに撤退すれば問題ない」と述べています。そのため、孫正義さんは、実は失敗も多く、ジョイント・ベンチャーで始めた、無線高速インターネット接続サービスの「スピードネット」という合弁会社でも失敗しています。「スピードネット」は、東京電力・マイクロソフト・ソフトバンクという、そうそうたる大企業により2001年に作られたジョイント・ベンチャーですが、ADSLによる有線高速インターネットサービスの普及により、失敗に終わっています。
「くじを引き続ける」というのは、成功するまで、ひたすら挑戦し続けるということです。くじを引いていて、9回ハズレが出たとしても、次の10回目には当たりが出るかも知れないので、くじを途中でやめる人よりも、くじを引き続ける人の方が当たる回数は多くなります。
もちろん、くじに当たりが全く入っていなければ当てることはできないため、例えば、YouTuberのヒカルさんが動画で検証したように、夏祭りの屋台のくじ引きはそもそも大当たりが入っていないため、くじを引き続けても当たりません。しかし、ビジネスでチャレンジする場合は、「当たりが多そうなくじ箱」を選んでいるはずですから、成功確率0%の全く無謀な賭けをしているわけではないですし、何度もチャレンジしていれば、成功するはずです。そのため、ひたすらやり続ければ、必ず成功します。同じようなことは、パナソニックの創業者として有名な松下幸之助さんも語っており、「成功とは成功するまでやり続けることで、失敗とは成功するまでやり続けないことだ」という言葉を残しています。また、お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんは、2018年(平成30年)の近畿大学卒業式の伝説のスピーチの中で「成功まで続けてしまえばいいのであって、理論上、失敗なんて世の中には存在しない」と述べています。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」とはいうものの、途中で撃つのをやめてしまっては、当たるものも当たらずに終わってしまいます。しかし、「もうこの辺でいいかな」と妥協しなければ、多くの成功を収めることができるわけです。くじを引き続ければ、人よりも多く大当たりを引くことができます。しかし、傍から見る分には、成功数が多い面しか見えないため、「仕事運がある人だ」「運がいい人だ」としか映らないわけです。
孫正義さんも、共同出資によるジョイント・ベンチャーを複数行っていますが、その数は驚異的で、ジョイント・ベンチャーでYahoo!JAPANを作った当時は、「アメリカで株式公開しているIT起業で、時価総額3000億円以上の条件に合う企業全て」と、ジョイント・ベンチャーを作ろうと考えていました。しかし、実際は、ほとんどのジョイント・ベンチャーが失敗しており、実は、Yahoo!JAPANは、たまたま成功しただけでした。
そして、孫正義さんがくじを引き続ける行動は続けられており、現在でも、ジョイントベンチャーだけでなく、出資、協業、子会社参入を積極的に行っています。また、2019年には、新たに新領域への参入として、AI、ロボット、InTech、シェアリング、セキュリティ、IoT、クラウドといった分野にも進出しています。
さらに孫正義さんは、預かった資金を運用するファンド事業も開始しました。2016年にはソフトバンク・ビジョン・ファンドを設立し、2017年より10兆円の資金運用を行い、1口100億円で様々な事業に出資しています。2019年には、さらに2号ファンドの設立による12兆円の追加資金の運用も検討しており、これが実現すれば、ソフトバンク・ビジョン・ファンドは、は合計22兆円もの資金を、様々な起業に投資していうことになります。
孫正義さんのように、これだけ様々な分野で、くじを引き続ければ、たくさんの当たりくじを引くことができることは、想像に難くありません。
仕事運アップで、仕事運を上げる方法を、婚活に活かす例
仕事運アップで、仕事運を上げる方法は、周りから見たら運気が上がっているように見えるような、成功率が高く、成功数の多い行動を取ればいいだけです。そして、具体的な仕事の運気を上げる方法が「くじ箱理論」なわけです。
「くじ箱理論」に従って行動していれば、わざわざ仕事運を上げるおまじないを取る必要はありません。実際、孫正義さんは、自身の講演の中で「占いを信じる経営者は、馬鹿だ」と断言しており、「占いに頼る人は、経営者に向かない」と、バッサリ斬り捨てています。
「くじ箱理論」のイメージを具体的につかみやすく、実際に活用しやすいのが、婚活です。理想の結婚相手として、例えば「安定した高収入の男性」を設定すると、「くじ箱理論」的には、次のようになります。
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「当たりが多そうなくじ箱を選ぶ」ためには、高収入の男性の多い場所を選ぶ必要があります。一般的に、高収入だと考えられるのは「医者」と「弁護士」です。そのため、医者や弁護士が多いところに出向きます。
「くじを引くコストを下げる」ためには、医者や弁護士の男性と、安いコストで知り合わなければなりません。しかし、医者や弁護士にすでになっている人は、競争率が高いため、約束を取り付けるための時間的コストや、デートのための金銭的コストが高くなります。そのため、競争率の低い学生のうちに狙っておき、青田買いしておけば、コストを安く済ませることができます。
ただし、「医者」は、学生6年+初期臨床研修2年で、稼げるようになるまで最低8年かかります。さらに法律では義務づけられていませんが、後期臨床研修の3~4年も含めると、合計11~12年もかかるため、時間的コストが高くなるため、婚活としては現実的ではありません。
そのため必然的に、「弁護士」を目指す学生を対象にする方が、コスト的にお得になります。具体的にいうと、「弁護士」を狙う場合は、「司法試験対策の予備校」に入学すれば、弁護士になることを目指す人と簡単に知り合うことができます。予備校代を払うのがもったいないと感じるかもしれませんが、年収何千万にもなる人と結婚できれば、投資資金が何十倍・何百倍にもなって返っててくるので、得られるリターンも多く、充分に投資に見合うと言えます。
「くじを引き続ける」ためには、将来優秀な弁護士になる男性と、たくさん知り合う必要があります。そのためには、司法試験の模試の結果を見て、上位20人くらいの男性と知り合って連絡先を交換しておきましょう。そうすれば、その男性のほとんどは司法試験に合格するでしょう。さらに成績も優秀なので、大手の弁護士事務所に就職することができ、若くして年収数千万を稼ぐようになります。もちろん、中には、すでに彼女のいる男性や、全く脈のない男性もいるかもしれませんが、20回くじを引くことができるので、当たりが出るまでくじを引き続ければいいだけです。また、男女の恋愛は、生理学的に考えて、3年で冷めると言われています。3年付き合っていると、恋愛しているときに出る脳内ホルモンの「フェニルエチルアミン」の量が少なくなってくるため、恋愛も冷めてしまうわけです。そのため、男性に彼女がいたとしても、その彼女と3年付き合っていれば、別れる確率も高くなるため、別れるまで待つ価値もあります。
もしかしたら、「安定した高収入の男性と知り合うために司法試験対策の予備校に入る」というのは、馬鹿らしいと思うかもしれません。しかし、馬鹿らしく見えるけれども成功率・成功数の多い手法を取り続けている人が、運がいいと思われている経営者であったり、芸能人であったりするわけす。
なお、婚活に関して言えば、安定した普通の収入の男性と知り合いたいだけなら、もっと簡単に「くじ箱戦略」を使うこともできます。例えば、自衛隊は公務員なので安定した高収入ですが、自衛隊で働いている女性は少ないため、競争率が低く、異様にモテやすいです。そのため、自衛隊で女性が働いていると、「なんで、こんな女性が?」というような女性でさえ、取り合いになります。自衛隊で女性が働くのは難しいと考えてしまいがちですが、実は、自衛隊の駐屯地や教育施設のあるような地域なら、ハローワークにパートやアルバイトの求人が出ていたりします。
また、女性でモテやすい職業は、やはり看護師です。看護師は、なぜか周りの男性からは、「白衣の天使」と呼ばれるほど憧れられやすいため、看護師になれば、日常生活が「当たりの多いくじ箱」になります。看護師というと、資格を取るのが大変そうに思われがちですが、看護学校を選ばなければ、看護師の専門学校はほとんど勉強ができなくても入ることができます。また、准看護師の資格であれば、2年学校に通うだけで資格を取ることができます。看護師の資格を持っていれば、今後、就職口に困ることもなく、常にどこの病院でも看護師の募集をしています。そのため、看護師の資格を取ることは、時間的・金銭的コストに見合うだけの価値があると言えるでしょう。
そのほかにも、「料理上手で家事を分担してれくる男性と出会いたい」と考えるなら、男性の受講者の多い料理教室を探すのも手です。また、「いつか外国で暮らしたいので、海外で働く可能性の高い人と結婚したい」と考えているなら、国際関係のボランティアやイベントに顔を出してみるという手もあります。顔を出すだけでいいので、実際にボランティア等に参加する必要もなく、祭りや催しでブースを開いているときに、話を聞きに行くだけでも、チャンスは広がるでしょう。
仕事の運気を上げるためには、とにかく、成功の確率の高い行動を取り続けることです。「くじ箱理論」で当たりやすい行動を取り続ければ、他の人から「あいつは運がいいからな」と陰口を叩かれるようになることができます。