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眼中に入るための、印象付ける方法
仕事でのし上がるためには、大物の眼中に入ることができなければ、何もできません。そのため、大物の眼中にない状態から抜け出すためには、しっかりと、印象付ける方法を考えましょう。あなたが眼中にあるのを望む相手が、もし、直属の上司程度であれば、面識もあるため、それほど難しいことではありません。しかし、仕事でのし上がるためには、大物に気に入られ、普通ではありえないような力や立場をつかむ必要があります。しかし、そのような大物は、たいていの場合、あなたから遠い立場にいます。そのため、あなたのことはアウトオブ眼中で、眼中にないことがほとんどです。しかし、そのままの状態で放っておいたら、結局あなたは、まわりのその他大勢と同じように、大物を羨望の眼差しで見ているだけの人に成り果ててしまいます。
あなたがのし上がるためには、ターゲットである大物にあなたのことを知ってもらい、印象付けるような積極的なアプローチが必要です。大物に印象付けるためには、特に、次の3つの方法を意識しましょう。
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次に、眼中に入るための3つの方法について、説明していきます。
眼中に入るための「身だしなみ」
「身だしなみ」は、一番、大切です。人はたいてい、見かけで判断することが多いです。そのため、職場や立場に応じた、あなたなりの見かけを作るようにしましょう。身だしなみを、細かいところまで気遣っていると、「デキる人間」だと受け取られ、印象に残りやすくなります。具体的に、「デキる人間」だと受けとられるためには、次の5つのキーワードで自己問答してみましょう。
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自分の服装や髪型、さらに女性であれば化粧も鏡でチェックしながら、「清潔感」がYESかNOか、「爽やかさ」がYESかNOか、1つずつチェックしてみてください。すべてYESである身だしなみなら、好印象を印象付けるのに効果的な服装です。また、その他に、身だしなみで気をつけるポイントには、次のようなものがあります。
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「胸元」は、人の顔をみるとき、必ず目に入る部分です。そのため、顔映りのいい胸元を作っておけば、それだけでも好印象をもたれやすいです。特に男性の場合は、ネクタイとワイシャツの胸元を意識することで、簡単に胸元にあふれる気品をアピールできます。
「男性は直線、女性は曲線」というのは、よく言われる「男性は木であり、女性は葉である」というイメージを、より具体的に表現したものです。ファッションの直線や曲線は、好印象づけるためにも、利用するようにしましょう。
「スーツや革靴」は、ビジネスマンにとっての正装ですから、きちんとしたものを身につけていれば、誠実で、仕事のできる人だという印象を与えます。
「髪や爪」などの細かいところまで神経を行き届かせることができれば、細かいところまで心配りできる人だという印象を与えます。
一方で、大物に印象付けようと思って、奇抜な服装で目立つ方法を取る方もいますが、これは、大間違いです。奇抜な服装は、たしかに印象には残りますが、好印象だとは受け取られにくいです。逆に、悪い印象を与えてしまい、大物からも怪訝に思われ、逆効果になってしまうため、注意しましょう。
眼中に入るための「挨拶・話し方」
「挨拶・話し方」は、自分をアピールするためには、必須のことです。挨拶・話し方の要点は、次の点です。
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そのため、挨拶や話し方は、大物の好みに合わせて変えましょう。普通の大物であれば、話し方やあいさつは、「笑顔・元気・爽やか・素直さ・大きめの声」をキーワードにして、行います。一方、ターゲットが物静かで理知的であれば、話し方やあいさつは、「丁寧・礼儀正しさ・知的な印象」をキーワードにして、行います。
誰にでも挨拶する人は、一見すると、八方美人のように受け取られやすいかもしれませんが、それで嫌な気分になる人は、そうそういません。挨拶するときは、ターゲットである大物にも、きちんと挨拶することを繰り返せば、好印象として、しっかり定着します。話し方も、ハッキリした口調で、わかりやすく、要領よく話すようにし、語尾まできっちり意識しましょう。礼節を持って接することで、いい印象を積み重ねることができます。
眼中に入るための「軽み・和み」
「軽み・和み」というのは、有力者に好かれるために大切なことです。確かに、人より優れた結果を出せれば、出世できますし、自然とのし上がっていけます。しかし、会社の中で、社長や取引先の大物に気に入られている人は、必ずしも、仕事ができる人とは限りません。仕事がそれほどできなくても気に入られている人が持っているのは、「軽み・和み」という雰囲気です。といっても、ユーモアや臨機応変さが、必ずしも必要なわけではありません。大事なのは、次の点です。
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生真面目で厳しいばかりの人よりも、「柔らかさ」があり、場を和ませられる人の方が、「仕事がデキる」と思われますし、力ある立場の人から好かれます。会議で意見が対立して険悪な雰囲気になったときや、いざという勝負をかけた会見のときなどに、愛嬌を持って場を和ませることのできる人は、人から愛され、有力者にも好かれます。
以上のように、大物の眼中に入るために、印象付ける方法というのは、案外、普通のことです。しかし、あなたが目にかけてもらいたい本物の大物というのは、このような普通のことを積み重ねてきた人物であるはずです。そのため、本物の大物が、若い頃にしていた普通のことを徹底して行うことで、逆に、大物にとっては、若い頃の自分を見ているようで、「可愛いげのある人」と受け取られます。眼中に入るために必要なのは、「自分を売り込むこと」ではなく、「大物に気に入られること」なので、間違えないようにしましょう。