接待カラオケの職場での盛り上がるネタ

接待カラオケの職場での盛り上がるネタ

カラオケは、「接待カラオケ」とも呼ばれるほど、職場の宴会で盛り上がるための必須の技術です。カラオケは、日本発として世界に広まった商品やサービスの中でも、代表的なものです。最近では、アメリカに行っても、中国へ行ってもカラオケがあり、現地の人でさえ争って歌うほどなので、単なるヒット商品というよりも、世界各国の文化の域にまで達しているといえるかもしれません。

カラオケの登場により、職場の飲み会でのコミュニケーションの形態が、かなり変化しました。昔は、お得意さんと酒場に行くと、なにか話題を見つけて話をしなければなりませんでした。しかし今では、カラオケを歌い、歌い終わったら拍手をすることで、適度に時間を埋めることもでき、カラオケは会話の代わりとなるコミュニケーションの手段の役割も果たしています。実際、「接待」と名のつくものは「接待ゴルフ」「接待麻雀」「接待カラオケ」くらいなものですし、「接待ゴルフ」に比べると「接待カラオケ」はお金もかからず、広い年齢層をカバーできます、使い勝手のいい接待です。

カラオケは、インテリ系統の人は、あまり歌うことなく、カラオケに対して冷ややかな対応を示すことが多いです。しかし、課長や部長など職場で立場が上になるほど、職場内の一体感を大事にしたくなるものなので、あなたが接待カラオケで率先して連帯感を強めることができれば、上司に取り入る絶好のチャンスにもなります。しかし、「接待カラオケ」は比較的新しいコミュニケーション手段である分、次の2種類のタイプの人に分かれてしまいます。

  • カラオケで職場の評価を下げる人
  • カラオケで職場の評価を上げる人

「カラオケで職場の評価を下げる人」は、選曲のときに自分が気持ちよく歌える歌を選び、歌うときは思い入れを込めて歌い、周囲のことはお構いなしであるタイプの人で、中年の男性によく見られます。そのような選曲がどの程度評判が悪いかというと、例えば、ホステスに一番キライな歌のアンケートを取ると、「マイ・ウェイ」と「昴(すばる)」が、1位、2位を争います。というのも、「マイ・ウェイ」や「昴」は、皆、思い入れたっぷりに歌うため、いい加減、うんざりしてしまうためです。実際、職場内でカラオケに行くと、中年男性が陶酔しながら「マイ・ウェイ」を熱唱するのをよく見かけますが、たいてい、独りよがりカラオケの真骨頂といった様子で、周りの盛り下がりも著しく、カラオケ中の雑談が増えたりもします。

「カラオケで職場の評価を上げる人」は、皆が一緒に手拍子できる曲や参加できる曲を選びます。そのため、オジサン族とは、そもそも、選曲の基準が違うわけです。そして、周囲のウケを狙える曲を選んで、そこそこ上手く歌います。この選曲の仕方が、まさに、カラオケが会話の代わりを立派に果たしているといえるわけです。

接待カラオケで職場が盛り上がる選曲のネタ

接待カラオケで職場が盛り上がる選曲のネタは、結局のところ、日頃の歌の知識の蓄積が物を言います。例えば、ある優秀な営業マンは、CDを山のように車に積んでおり、運転している間に新曲を何度も聞いて、まるで歌手さながらに、新しい曲を発売後3日で覚えます。この営業マンのお得意さんは、かなり年上の人から、同年代の若い人まで幅広いため、相手に応じて、次のように使い分けます。

  • 同年代の人:新しい歌をいつもイの一番に歌うというイメージを植え付ける
  • 年上の人:よくこんな古い曲を知っているな、とうならせる

実際、その営業マンがお得意さんの接待で末席に呼ばれたときは、偉い人たちばかりの中で上司から1曲歌うよう推挙され、「母の背中で聴きました、名曲を一曲」と前置きして、美空ひばりの「港町十三番地」を歌って大ウケしました。そしてそれ以来「名曲の坊や」と覚えてもらっていました。

接待カラオケをするときは「カラオケは、まず、ウケ狙いでいこう」というのが鉄則ですが、ウケるためには、それ相応のカラオケの知識が必要になってきます。といっても、マニアックな歌まで知る必要はありません。10人中8人が知っている程度の曲で充分ですので、まずは過去の懐メロのヒット曲と、オリコンの月間上位10曲程度を中心に、少しずつ聞きながら覚えていくようにしてみましょう。

接待カラオケで職場が盛り上がる選曲の方法

接待カラオケで職場が盛り上がる選曲の方法は、盛り上げるのみが目的だと思われやすいため、「仲間内のカラオケ」と同じように、単純に、ウケる曲のみを選びがちです。しかし「接待カラオケ」では、次の2つの明確にして、選曲するようにします。

  1. 誰をターゲットにするか
  2. どのような場にしたいか

「誰をターゲットにするか」というのは、誰のために盛り上げるかということです。例えば、「取引先の人」と「幹事である職場の上司」と「後輩のかわいい女子」のいるカラオケだった場合、ターゲットを「職場のかわいい女子」にするか、「幹事である職場の上司」にするか、「取引先の人」にするかで、選曲は異なってきます。基本的には、外部の人である「取引先の人」を楽しませる曲がよいでしょうが、職場内での評価を狙っているなら「幹事である職場の上司」を楽しませる方がよい場合もあります。

「どのような場にしたいか」というのは、どのような場にすることを目的にするかです。例えば、「取引先の人」と「幹事である職場の上司」と「後輩のかわいい女子」のいるカラオケだった場合、「取引先の人」が懐メロを気持ちよく歌えるような場にしたい場合は、あなたが一発目に懐メロを歌うことで、懐メロを入れやすい雰囲気を作ることができます。ただし、いきなりバラードのような落ち着いた曲を入れると、場が全体的にしんみりして次の人が歌いにくくなるため、盛り上がるやすいヒット曲を入れるのもいいでしょう。また、カラオケ前にあらかじめ「後輩のかわいい女子」と打ち合わせしておいて、「後輩のかわいい女子」とデュエットを歌い、「取引先の人」と「後輩のかわいい女子」で懐メロのデュエットをしやすい状況へと導くことも可能です。同じように、一発目で「幹事である職場の上司」と「後輩のかわいい女子」とあなたの3人で、一緒に歌える曲を事前に用意しておき、一体感のある場を作る方法もあります。

カラオケも、たかがカラオケと思って軽視せず、きちんと日頃から接待に使えるように努力しておけば、コミュニケーションの道具として立派に機能します。仲間内でならば、ひとりよがりのカラオケでも結構ですが、職場でカラオケをする場合は、周囲のウケを狙えなければ、せっかくのビジネスチャンスも逃してしまいます。仕事の成績だけで能力を評価されず、仕事の総合力が大切になっている今の時代では、このような仕事と直接関わりのないコミュニケーション能力も普段からいかに磨いておけるかが、運命の分かれ道となってきます。

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