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ビジネスがうまくいく発声法と、ビジネスボイストレーニング
ビジネスがうまくいく発声法や、ビジネスボイストレーニングが世間でも話題になっていることからもわかるとおり、ビジネスマンにとって、声は武器になります。
声というのは、あなたが思っている以上に、その人の現在の精神状態や健康状態、さらにそのビジネスマンの将来性をも測ることのできるバロメーターにもなります。例えば、あなたの周囲を見渡してみても、人気のある同僚や、メキメキ出世している取引先の相手は、ハキハキした声の方が多いと思います。また、将来、出世しそうだと思う人を思い浮かべてみても、やはり、大きな声でしっかりしゃべる方ばかりでしょう。
声は、自信のあらわれを反映します。そのため、確証がもてないときや、自信がないとき、相手に気圧されているときなどは、声が次のようになります。
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そのため、逆に考えると、声を大きくして、響きがあり、さらに厚く太い声であれば、自信のある声に聞こえます。しかし、自信のある声を出そうと思って声のボリュームを上げてみても、ただやかましいだけで、常に怒っているように聞こえたり、威圧的に聞こえるだけです。
一方、威厳があり、自信に満ちた声で話す、高倉健さんや山崎努さんのような俳優さんは、決して、声が大きいわけではありません。そのため、単純に声を大きくするだけでは、自信のある声には聞こえます。しかし実は、自信を持った発声法のコツをつかめば、誰でも簡単に威厳のある声を出すことができます。声を出すときは、次の発声法のコツを意識し、ビジネスボイストレーニングするようにしてみてください。
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声というのは、体内に取り入れた空気を吐き出し、声帯を震わせて音を出します。そのため、腹式呼吸でたくさん空気を取り入れれば、その分、きちんと声帯を震わせることができるため、よく響く、ツヤのある声になります。これが、ビジネスがうまくいく発声法の真実で、大きな声でなくても、自然に自信のある声が出せます。
ちなみに、たくさん空気を取り入れるコツは、「どれくらい横隔膜を開けるか」にかかっています。そのため、仕事の空き時間などに深呼吸をする練習をして、横隔膜を意識して動かすことで、空気の入るスペースを大きくとれるようにビジネスボイストレーニングをしてみましょう。
なお、大きく腹式呼吸ができるようになると、次のような二次的な効果も見られるようになります。
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ビジネスがうまくいく発声法を知っておけば、自信をもった声や見た目というのは、案外、簡単に作れるわけです。
ビジネスマンが、常に意識する言葉の大切さ
自信のある声を出すための発声法は、世界的オペラ歌手として活躍している中丸三千繪さんにより紹介されています。なお、中丸三千繪さんといえば、最近では2019年6月に開かれたG20大阪サミットの歓迎イベントの中で、歌声が披露されたことでも話題になりましたが、まだ世間で有名になる前は、カルチャースクールで、ボイストレニングの講座を持ちながら、歌の勉強を続けていました。そんな生活の中で、ことあるごとに彼女が繰り返していた言葉は、次のような言葉でした。
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そして、中丸三千繪さんはその言葉を実行するために、27歳時の1987年にミラノに移りながら勉強を続け、28歳時の1988年にパヴァロッティコンクールで優勝、さらに30歳時の1990年にはマリア・カラスコンクールでイタリア人以外で初めて優勝して世界一への階段を上り詰めました。マリア・カラスコンクールについては、現在でも、日本人で唯一の優勝者として名を馳せています。
ビジネスマンが目標を口にするとき、「部署で一番になる」「会社で一番になる」と口にする方は多いかもしれませんが、身近にいる人の中で「世界一になる」という言葉を聞くことは、そうそうありません。しかし、世界の頂点を目指し、それを公言していれば、また人とは違った景色が見えてくるかもしれません。