成功体験を積む方法

成功体験をを積む方法

成功体験を積む方法とは、簡単に言ってしまえば、成功体験を「仕組み化」していくことです。例えば、プレゼンテーションが苦手な方でも、何度もプレゼンテーションを続けていれば、ある日、なんとなく手応のあるプレゼンをすることができることがあるはずです。そんなときに、そのプレゼンテーションが成功した理由を分析し、仕組み化していくわけです。例えば、プレゼンが成功した理由には、次のようなものがあるかもしれません。

服装 プレゼン時間 話し方 資料
提案内容 参加人数 気温 天気

こうして、成功体験を仕組み化します。そしてさらに、仕組みを用いたり、少し変更しながら、成功体験を積みながら、勝ちパターンをブラッシュアップしていくことが、成功体験を積む方法に繋がります。そしてバージョンアップを繰り返すわけで、あなたなりの常勝できる成功法則を作ることができます。

どのくらい成功体験がどの程度あれば、自信につながっていくかについては、「20時間の法則」と「100時間の法則」呼ばれるものが参考になります。「20時間の法則」とは、しっかり勉強した後に20時間の経験を積めば、最低限のスキルを身につけることができるという法則です。また「100時間の法則」とは、100時間の勉強や経験を積むと、そのスキルを上手に使いこなすことができるという法則です。

そのため、プレゼンの本をおおよそ5冊程度読んだり、セミナーに参加してしっかり勉強した後に、20時間のプレゼントの実践をこなせば、最低限のプレゼンをこなすことができるようになり、自信のない状態を克服できます。また、100時間のプレゼンの勉強や実践をこなせば、見苦しくない程度のプレゼンをできるようになり、自信を身につけることができるわけです。

成功体験を増やす効率的な方法とは?

成功体験を増やすためには、たくさんチャレンジしなければいけないため、結局、失敗経験を積む必要もあると考えがちです。しかし、そんなに失敗体験ばかりしていたら、ガラスのハートの持ち主である繊細な方は、粉々に自信を砕かれて、再起不能に陥ってしまうかもしれません。また、まだ経験の少ない若手のビジネスマであれば、なかなか実践のチャンスも巡ってきませんから、焦ってしまい、早くスキルアップして、ビジネスで成功を収めたいと考えてしまうかもしれません。しかし、経験の少ない人でも、仕事を効率よくこなしているビジネスマンの成功体験を真似ることで、擬似的な成功体験を得ることができ、仕組み化していくことができます。

他の人が成功体験を元に作った仕組みをベースにすれば、ほとんど経験したことのない分野でも、仮の成功法則を作ることができます。人の体験から学ぶことの重要性について、実業家の本田直之さんは、人気著書『レバレッジ・リーディング』の中では、次のように述べています。

  • 自分のやる気に他人の知恵や経験というレバレッジをかければ、何十倍、何百倍もの結果を出すことができる(本田直之『レバレッジ・リーディング』)

成功したいならば、変なプライドは捨てて、人の成功体験や失敗体験を真似してしまうというのも大切です。実際に、成功体験を真似る方法としては、次の2つかの方法があります。

  1. 上手な人を真似る
  2. 本を読んで真似る

「1.上手な人を真似る」というのは、仕事のできるまわりの先輩や同僚や同業者を観察し、その仕事を真似ることです。

「2.本を読んで真似る」というのは、ビジネス書や伝記を読んで、先人の知恵や経験を盗んで自分のものにすることです。本から学ぶことの重要性については、ベストセラーとなった水野敬也さんの小説「夢をかなえるゾウ」の2巻に、次のように書かれています。

  • 本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するために、昔から作られてきてんねんで。本で解決でけへんお前の悩みちゅうのは、地球初の新種の悩みなん?(水野敬也『夢をかかえるゾウ2』)

最近では、本だけでなく、よりあなたの状況に近い人が書いたブログや、YouTubeの動画も多くあります。そのため、ほとんどの悩みの解決方法は、本などを読んで学ぶことができます。また同様に、ほとんどの成功体験も、本を通して疑似体験して学ぶことができるわけです。

自分ひとりで経験できることには、やはり限界があります。また、時間は有限ですし、現代社会はすさまじいスピードで変化していきますから、昔のように多くの体験を積むだけの時間的余裕もありません。成功を手にするための早道は、結局のところ、「成功者の真似をする」ということに尽きます。そのため、一人で失敗を繰り返しながらがんばるよりも、とにかくできる人を真似して、その人が体験して得たノウハウを吸収していくわけです。

自分なりの成功パターンを人よりも早く作ることができれば、同期のライバルと比べても、仕事の処理スピードは格段にあがりますし、仕事のクオリティも高くなります。そうすれば、社内や社外からの評価も高まり、新しい仕事をまかせられたり、より条件の良い企業からの勧誘を受けたりといった、好循環へと突入していくことができるわけです。

もちろん、他の人の成功体験から得られる成功パターンは、仕事のスキルだけでなく、勉強方法や私生活など、多岐に渡ります。成功者は、勉強の時間を捻出するために、テレビや新聞をほとんど見ない人も多く、動画やゲームをしないというルールを作っている方もいます。また、私生活は案外豪華ではなく、シンプルなミニマリストの方も多いです。

また、配偶者の選び方も、成功者から学ぶことができます。例えば、アメリカのトマス・スタンリーの著書『なぜ、この人たちは金持ちになったのか』の中では、億万長者を調査した結果92%が結婚しており、『年収1億円になる人の習慣』の著書で知られる実業家の山下誠司さんが会った年収1億円以上の人たちも、ほとんどが「今現在、結婚している人」ばかりでした。また、日本の大手外食チェーンの社長は、成功するための配偶者の選び方として、次の3つを挙げています。

  1. 夫に依存しない女性
  2. 無駄遣いをしない女性
  3. 夫の成功を家庭の成功と思っている女性
  • 女性が事業をしている場合も、同じ視点で選ぶ

成功者の配偶者は、芸能人やモデルのように見た目のきれいな人である場合は、あまりあmせん。むしろ、成功者は、結婚相手を自らの協力者と考え、苦楽を共にしてくれる糟糠の妻を大切にする方が多いです。

配偶者選びも成功体験としてパターン化するのには、若干、違和感を感じる方も多いかもしれません。しかし、仕事だけでなく、私生活も含めて、多くの成功パターンを、周囲の人物や本から学ぶことができます。そのためまずは、自分の真似したい人や、自分に取り入れてみたい仕組みを探してみるのもいいかもしれません。

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